せどってますか?
僕は1日で古本400冊仕入れてぐったりしてます…
今回は利益率と回収率について解説します。
ブログ、ツイッター、ユーチューブの仕入れなどで「利益率40%で激アツです!」みたいな感じのを見かけますよね。
その一方で回収率を意識している人は少ない印象です。どっちも大事なので一緒に覚えてしまいましょう!
・モノレートでも見るけどいまいちピンとこない
・利益率は知ってるけど、回収率は気にしたことがない
計算式までしっかり解説します!
それでは見ていきましょう。
利益率とは?
そもそも利益率ってなに?
利益率とは「販売価格に対するもうけの割合」のこと。
モノレートのここの部分や
プライスターのここの部分
にある数値ですね。
ここの数値は「粗利益(あらりえき)」と言います。
略して粗利、読みは「あらり」です。
たまーに「粗利:そり」と呼んでいる人がいますが、間違いなのでやめましょう。
粗利益(あらりえき)
粗利とは売上高から原価を引いたもの。
せどりでいうと、販売価格から仕入れ値を引いたものになります。
せどりの利益を正確に出そうとすると、送料、梱包費、交通費やプライスターなどの有料ツールの月額料なども計算する必要があります
それらを全部計算して、最後に残ったものを「純利益」といいます。
利益率の計算方法
せどりの利益率の計算式です。
- 利益率 = 利益額÷売値×100
右側の「利益額」とは売値から仕入れ値と手数料を引いたもの。計算式にするとこうなります。
- 利益額 = 売値-仕入れ値-手数料
漢字が多くて見づらいですが「利益”率”」と「利益”額”」を見間違えないように注意してください。1から計算する場合にはこうなります。
ちょっと長いですね…
とりあえず例をいくつか出すので見てみましょう。
例1
- 売値:2400円
- 手数料:685円
- 仕入れ値:697円
=粗利の計算=
- 売値-仕入れ値-手数料= 利益額(粗利)
- 2400-697-685= 1018円
=利益率の計算=
- (売値-仕入れ値-手数料)÷売値×100=利益率
- (2400-697-685)÷2400×100= 42.416… →42.4%
というわけで、粗利と利益率はそれぞれこうなります。
粗利(利益額):1018円
利益率:42.4%
例2
- 売値:4970円
- 手数料:928円
- 仕入れ値:990円
=粗利=
- 売値-仕入れ値-手数料= 利益額(粗利)
- 4970-990-928= 3052円
=利益率=
- (売値-仕入れ値-手数料)÷売値×100=利益率
- (4970-928-990)÷4970×100=61.408… →61.4%
というわけでそれぞれこうなります。
粗利(利益額):3052円
利益率:61.4%
粗利の計算はめんどくさい
正直、計算はめんどくさいです。
まずアマゾンの販売手数料を知る必要があります。
セラーセントラルにログインして、右側の「決済情報」の「支払いの概要を表示」をクリックして、「ペイメント」から「トランザクション」のタブをクリック。「すべてのトランザクション」から対象期間を絞り込んで…
あっ
もうね、無理
ほんとムリ。
そんなことより仕入れしよ?
プライスターを使ってるのはぜんぶ自動でやってくれるから。
ありがとうプライスター。最高だぜプライスター。
まとめ記事作りました。
回収率とは?
回収率ってなに?
回収率とは「お金を回収できた割合」のこと。
計算式はこうなります。
- 回収率 = 粗利÷ 仕入れ値×100
モノレートでは投資利益率(ROI)と表記されています。
「仕入れ値に対してどれだけもうけが出たのか」を数値にしたもの、それが回収率です。僕は仕入れの際、利益率よりも回収率の方を重視しています。
画像では回収率70.90%となっていますが、試しに計算してみましょう。
粗利÷ 原価×100=回収率
2836÷4000×100=70.9%
残念ながらプライスターでは表示されません。
回収率は大事なの?
回収率70.9%とは、100円の仕入れにつき70円の利益が出るということ。
1000円なら709円
10000円なら7090円
10万円なら7万円
仕入れ100万円なら粗利70万円
できるだけ回収率の高い商品を売りたいものです。
利益率と回収率、目安と理想
実のところ、せどりの利益率と回収率に目安はありません。一応利益率は30%と言われることが多いですが、1番大切なのは回転率。
回転率とは一定期間に商品が売れた割合のこと。月に10こ、半年に100こ、のように一定の期間を区切って表します。
ぶっちゃけ利益率も回収率も高ければ高いほどいいのですが、あまりに値段を吊り上げすぎると売れ行きも落ちるんです。
2~3こくらいなら問題ないのですが、リピート仕入れで10こ、20こと売り続けていくと確実に回転率が落ちます。俗にいう「縦積み」というやつです。
「なんか高いな…やっぱやめとこ」
「お店で探そう」
アマゾンはネット通販です。
ブラウザの戻るボタンで簡単にやめることができます。
「ほどよい値段で売る」というのも大事なことなんです。
回転率の大切さ
もし1万円の利益が出る商品があっても、1年で1こしか売れなかったら意味がありません。それよりも1こ100円の利益が出る商品が、毎日売れる。その方が利益は大きくなります。
実際に比べてみましょう。
商品A:粗利1万円、回転率は1年で1こ
商品B:粗利100円、回転率は毎日1こ
↓1年後↓
商品A:1年間の利益 1万円×1こ=1万円
商品B:1年間の利益 100円×365こ=3.65万円
差は歴然ですね。
回転率の大切さ、分かっていただけましたか?
利益率、回収率、回転率、それぞれの使い分け
ではそれぞれの使い分けについて解説します。ただしこれは僕の目安なので、慣れてきたら自分なりに変えればいいと思います。
- 利益率:月間売上の集計時に経費込みで計算。高ければよい
- 回収率:仕入れ時に使う。発送までの手間も考慮する
- 粗利:仕入れ時に使う。高ければよい
- 回転率:仕入れ時、在庫の価格変更の目安として使う
利益率
週間や月間など、それなりの期間でみるといいです。
商品の単価でみた場合、送料や梱包材などの経費まで考慮すると面倒です。普段、自分がどれくらいの送料で送っているか、ザックリと覚えておくといいかも。
回収率
回収率は仕入れ時や、今後の仕入れに使うことが多いです。発送までの手間も考慮しましょう。
セット本せどりなどは回収率は高いんですが、梱包や管理に手間がかかります。また重量もあるためヤマト便の発送では送料が高くなりがちです。
粗利
粗利は仕入れ時、売上の確認時に使うことが多いです。
高ければ高いほどよい。
回転率
回転率は仕入れ時、在庫の価格変更に使います。
1週間に1回、3日に1回など、定期的に価格の確認をしましょう。
- 1ヶ月でいくつ売れているのか
- 残りの出品者数はどれくらいか
例えば、月12こ売れるなら、週に3つ売れる計算になります。残りの出品者が少なくなっていれば、カート価格よりも少し高くしても売れるでしょう。
商品の大きさもけっこう大切
あと、商品の大きさも重要です。
あんまりデカいと容量あたりの送料が高くなってしまいます。FBA納品に利用するヤマト便は容積と重量で送料が決まるため、
- 小さい
- 軽い
といった商品が理想的。
さらに究極的には
- 回収率が高い
- 売れ行きがよく、回転数が高い
が最高です。ま、そんないい商品、なかなか見つかりませんけどね(笑)
送料(ヤマト便)、梱包材(ダンボール箱)、移動のための交通費(ガソリン代)など、すべてが経費に直結します。経費を抑えることはせどりのもうけを増やすこと。単に目先の売上だけではなく、そういった部分にも気を配ることができれば、自然とお金は増えていきます。
月商100万円!
でも計算したら利益率は10%だった!
なんてことにならないようにしましょう。
さいごに
ついつい忘れがちになってしまいますが、せどりはビジネスです。
1番の目的は「お金を増やすこと」
細かい部分をおさえてガッツリ儲けましょう!